過去、仮想通貨がハッキングの被害に遭い、莫大な資金の流出した事件が何回もテレビで報道されていました。仮想通貨はネット上に存在する通貨であるため、ハッキングや不正アクセスのリスクが宿命ともなっています。そこで、被害に遭わないためには以下の方法を採ることが最低限必要です。

1.国内取引所の利用
まず前提として、国内の取引所を利用することです。日本の金融庁は仮想通貨交換業者を認可するにあたっては高い基準を設けており、認可された仮想通貨取引所であれば、セキュリティ体制が高いと言えます。また、国内取引所はハッキングなどで資金が流出した場合の保証体制が構築されています。

2.2段階認証の設定&ID/PWの変更
個人レベルで被害を防ぐためには、2段階認証が必須です。金融庁の認可を受けた仮想通貨取引所であれば、2段階認証が必ず導入されています。2段階認証とは、取引所へのログイン時に「ID」と「パスワード」に加え、有効時間が数十秒というワンタイムパスワードの入力を必要とするシステムのことです。外部からの不正ログインの防止と、セキュリティの強化に効果を発揮します。

また、ログインIDやパスワードを使い回しすると漏洩の基になるため、こまめに変更するようにします。現在では、安全性の高いパスワードを自動生成してくれるサービスがあります。

3.ウォレットで保管
購入した仮想通貨はウォレットで保管するのが有効になります。ウォレットとは、仮想通貨専用の財布のようなものであり、以下のタイプがあります。
・ソフトウェアウォレット:スマホやパソコンのアプリに保管
・ハードウェアウォレット:専用端末に保管

一般的に、仮想通貨を購入すると取引所で保管してもらいますが、取引所は多くのユーザーの資金が集まるため、ハッキングの危険性が高まります。ウォレットであれば取引所に比べて標的にされにくく、またハッキングへの耐性が高くなっています。手間はかかりますが、仮想通貨を安全に保管するには取引所からウォレットに移すのが得策です。

●詐欺被害からの防止策
仮想通貨の価格が高いことから、詐欺が流行ってきています。
1.ICO(Initial Coin Offering)による詐欺
ICOとは、仮想通貨を活用して資金調達を行う手法のことです。仮想通貨を新たに発行するクラウドファンディングとも言えます。ICOの8割に詐欺の疑いがかけられています。

2.HYIP(High Yield Investment Program)による詐欺
HYIPとは、高利回りを謳っている投資プログラムのことです。月利20~30%という高利回りを提示し、高額資金を支払わせて入会させます。資金を集めるだけ集め、集まった時点で行方をくらまします。

このような詐欺に遭わない最善の方法は常識的な判断力です。一般的な詐欺もそうですが、冷静な目で見ればあり得ないと分かることでも、欲をかくと信じてしまうことになります。安全と高利益は相反するものであるため、客観的な思考が求められます。